【秋の夜話】「夢」を買った男
とある日の夕方のバスの車内・・・
一番前の出口の前の席に、大学生の女の子が座っていました。
その女の子は椅子に浅く座り、もうすぐ降りそうな感じでしたがなかなかバスからは降りませんでした。しばらくして、その女の子は運転手さんに話かけました。
そしたら運転手さんから車内放送で「一万円札を両替してくださる方はいらっしゃいませんか?」と放送がありました。
女の子は、小銭を持っていないらしく、もうすぐ降りるバス亭が近づいてきたので運転手さんに相談したみたいでした。しかし、両替をしてくれる人はいませんでした。
とあるバス亭に近づいた時、「何処から乗りましたか?」と、初老の男の人がその女の子に話かけました。
女の子は「〇〇からです」と答えると、「何処で降りるのですか?」とまた初老の男の人は尋ねました。
女の子は「△△です」と答えると「じゃぁ~、200円ですね」と言って女の子に200円渡しました。
女の子は「お金をお返しをしないと・・・」と言うと、その初老の男は「返す必要はないですよ。でも、私はあなたにお金をあげた訳でも、ましてや可愛そうだからと恵んであげた訳ではないのですよ。」
私は、あなたから「夢」を買ったのですよ。あなたのおかけで「幸せな気持ち」になれました。
そう言うと、初老の男はバスを降りて行きました。
「幸せの価値は自分で決める事が出来ます。あなたは、今、幸せですか\(・・?。。。」
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